認知症ケアで大切なことは「できることをさせる」当たり前のこと【介護体験談】



記事内容
認知症ケアでわたしが大切だと思うことについて!
記事を読むとどうなる?
あなたの介護が今より楽になるヒントが見つかれば幸いです!

わたしの祖母は、《要介護度1》の認知症です

いつも「ヘルパーさんが…」とか「カラオケが…」とか、おんなじ話ばっかりで、正直イラッとしちゃうこともあります(笑)

でも、なんやかんやで愛嬌のある、相思相愛のばーちゃんです!

そんな祖母と買い物に行ったとき、ふと「できることは本人にしてもらおう」という《当たり前のこと》を考えさせられました

そのときの体験談は、長くなってしまったので下のほうに書いています!

まず最初に、わたしが認知症ケアで大切だと思うことをお話していきます

《本人ができることをちゃんとさせること》が大切だと思った理由

認知症のケア・介護・世話で大切なことは、《本人ができることを本人にしっかりさせる》こと

コレは、

  1. できるところまでこっちが世話しないこと
  2. できないことに腹を立てないこと

と言い換えることもできます

1.できるところまでこちらがお世話しない!

認知症」と聞くだけで、「物忘れが激しくて、今までできていたことを自分でできなくなった人」というイメージがありませんか?

もちろん認知症の程度にもよりますが、《できていたことができなくなる》という印象は、誰もが持っていると思います

本人ができることを自分でやってもらうようにすると、それが本人にとっての、

  • 楽しみ
  • やる気
  • 生きがい

になります!

逆に、本人ができるところまでこちらがやってしまうと、本人の、

  • 楽しみ
  • やる気
  • 「まだできる!」という自尊心

を、知らず知らずのうちに奪ってしまいます…

この違いは、ケアするうえでかなり大きいものになります…!

「できることは自分でやる」を心がけたグループホームの、利用者さんの印象

買い物をしたあと、ふと思い出したことがありました

わたしがグループホームで働いていたとき、そこで暮らす利用者さんたちには、

  • 尿意がある人は、おむつではなくトイレまで連れて行く
  • 箸が使えなくなったらスプーンを使って、自分でご飯を食べてもらう

などなど、自分でできることを積極的にやってもらっていたんです

そのおかげか、わたしが見たことのある他のどの介護施設よりも皆さんがイキイキしていた印象を、今でも思い出すことができます

「お世話されてる身分だから…」と感じている人ほど、お世話している人に堂々と「自分でできるからいいよ」なんて、言いづらいものです

「ありがとうね」なんて表面上は言いつつも、「世話される身分になってしまった…」と心の中で思わせてしまいます

特に、お世話する人が自分の子どもや孫だったら、なおさら申し訳なさを感じさせてしまいます

だからこそ、できるところは本人にさせてあげる

当たり前のことなんですが、

  • お世話する人
  • お世話される人

という上下関係ができてしまうと、わたしのような元・専門職者や経験者だろうと、ついこのことを忘れてしまうものなんです…

「全部お世話する」という《上からの立場》ではなく、「できないところを支える」という《対等な立場》を心がけたいところです!

2.できないことに腹を立てない!

認知症のケアで大切なことは、《ケアする側が気持ちよくケアできる状態を保つこと》だとも考えています

  • できるところは本人にやってもらう
  • できないところだけケアをする

この区別がハッキリしていれば、認知症のケアに対してイライラすることが、明らかに減っていきます

認知症ケアでイライラする原因…

認知症の人に対するイライラの原因の1つは、「なんでこんなこともできないの!?」と思っちゃうこと…

認知症は、「子どもに戻っていくこと」に例えられます

《見た目は大人、頭脳は子ども》

まさに《名探偵コナン》と真逆の状態になっていってしまうというわけです(笑)

ただし間違っても、当人に「あなた子どもね」なんて言わないでくださいね…!!

自分の子どもに「なんでできないの!?」って思うことは少ないですよね?

それは、「子どもはこれから学んでいく生き物だ」とわかっているから

認知症の方も、この子どもと同じです

子どもと違うところは、《忘れる一方》だということですが…

認知症の方は、わざとできなくなったわけではないんです

「本人なりに頑張ってるけどできなくなってしまった」ことばかりなんです

綺麗事に聞こえるかもしれないんですが、できないことにイライラするよりも、

  • できること
  • できないこと

をハッキリと区別して、

  • できることはしてもらい、感謝する
  • できないことはお世話し、感謝される

この関係が、お互いにとって一番穏やかな関係になると、わたしは信じています

自分にゆとりや余裕がないと、ケアどころではありませんよね

「自分のケアさえできなくて、他人のケアができるのか?」ということです

認知症のばーちゃんと買い物に行ったときのお話

ある日、ばーちゃんと一緒に地元のスーパーに買い物に行きました

よく連れて行っているので、日常の行き慣れたお買い物です

ですが、今まで1人でお買い物をさせたことはありませんでした

その日は、買い物と同時に「カフェで仕事しちゃおう」とも計画していました

ばーちゃんもカフェで一緒にゆっくりすれば、迷子になる心配もないだろう」と考えたんです

ですが、カフェでの仕事は2時間ほどかかります

ずっとカフェで待ってもらうのも申し訳ない…」という気持ちと、「けどはぐれたら大変だし…」という気持ちが、わたしの中で葛藤してました…

案の定ばーちゃんは、「ちょっと見たいもんがある」と、スーパーやら薬局やらに行きたそうでした(笑)

ですが、実は前に一度「ここで待っててよ!?」と念を押していたのに、ばーちゃんはフラッと違うお店へ行ってしまって、迷子になりかけたことがありました

後々聞いたら、「待っててなんて言った?」と、完全に《右から左へ》状態です(笑)

その経験もあって、祖母を1人にさせるのは怖かったんです

結局は、「スーパーから出ないで」「ずっとカフェにいるから」と何度も伝えて、1人でお買い物に行ってみてもらいました

  • 屋内なら少なくとも命にかかわる事故はない
  • 他の方にご迷惑をかけてしまったら誠心誠意謝ろう

と考えたことと、「ばーちゃんは1人でどこまでできるのか?」をわたしがちゃんと把握したかったこともあってのことです

最終的には、祖母は見事に、必要な物を全部1人で買ってきてしまいました

満足そうな笑顔で帰ってくるばーちゃんを見て、過保護すぎた自分を改めました…(笑)

  • 人様に迷惑はかけたくないけど、それに束縛されすぎて、《ばーちゃんの楽しみも自由も奪う》のは違う
  • ケアする自分が《できること》と《できないこと》を理解して、もっとばーちゃんに好きなことをしてもらいたい

そう考えさせられたお買い物でした

介護していてイライラする気持ちも、とってもわかります…

わたしもあなたと同じように、祖母に対してイラッとすることはもちろん少なくないです

何度も同じ話をするし、だんだん被害妄想も出てきたし…(笑)

今の状態を維持することはできても、良くなることはないんだろうなって思ってます

それから、今までお話してきたことが全部綺麗事になってしまうぐらいに大変な介護をされている方がいることも、もちろん理解しています

でも、わたしたちのイライラや怒りは、認知症の人だろうとちゃんと感じてます

できることが限られてきたからこそ、むしろわたしたちの《負の感情》を、とっても敏感に感じ取っているかもしれません

認知症の人は、望んでできないことが増えているわけではありません

怪我じゃないからわかりにくいだけで、れっきとした《脳の病気》でもあり、誰にでも起こる《老化》でもあるんです

だから、イラッとした感情を本人にぶつけるべきじゃありません

その場では、こんなことを考える余裕がなくて、つい頭に血が登っちゃうかもれません

自分にとっても相手にとっても《心地いい関係》を作るには、やっぱり、

  • できること
  • できないこと

を理解して、

  • できることをさせてあげる本人の生きがいになる
  • できないことにだけ世話をする自分の負担が軽くなる

こんな関係が作れれば、認知症ケアは今よりもっと楽に、もっと上手くできるようになりますよ!

「認知症ケアで大切だと思うこと」まとめ

この記事に書いた大事なこと
  1. 認知症の人の《できることを奪わない》!
  2. 《できること》と《できないこと》を理解する!
  • ばーちゃんはあと何年生きられるのか?
  • それまで孫ができることはなんだろう?

最近は、たまにそんな重いことも考えちゃいます(笑)

これからも《できることを自分でやってもらう》という当たり前のことを続けて、いつまでも元気でいられるように支えていきたいものです!



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