「私の今の状態は、うつ病なのか…?」
「それとも、単なる甘えなのか…?」
あなたは今、この解決しがたい、非常に難しい問題に悩んではいませんか?
時には、今の心の状態がつらすぎて、
「このまま消えてしまいたい…」
とさえ思うこともありますよね。
私も、新人看護師時代に、うつの症状に悩まされ続けてきました。
- 仕事のことを考えるだけで、吐き気が止まらない
- 眠れなくなったり、食事がとれなくなる
- 休日も思うように過ごせず、24時間ずっと落ち込んでいる
このような症状が続きながらも、なんとか仕事をこなしていました。
しかし、最終的には、軽度の『うつ病』と診断され、退職をしてしまいました。
私の場合は、『うつ病』と医師に診断されたからこそ、
「自分はうつ病だったんだ。」
と、気付くことができました。
しかし、今のあなたは、自分がうつ病なのか、単なる甘えなのかがわからず、苦しんでいる状態ですよね。
私にも、一時期、そのような心の葛藤がありました。
ですから、今のあなたのお気持ちは、とても良くわかります。
この記事では、新入社員の頃に起こるうつ状態が、うつ病なのか甘えなのかについて、考察・解説をしています。
この記事を読み進めることで、あなたの今の状態が、
- うつ病なのか
- 甘えなのか
を、客観的に知る、大きなきっかけが見つかります。
うつ病なのか甘えなのかがわかれば、今の落ち込んだ心の状態を改善することもできますよ。
この記事では、中傷的な言葉は一切使わず、私の経験をもとに、あなたの状態がうつ病か甘えかを、わかりやすく考察・解説していきます。
ですから、安心して、記事を読み進めてみてくださいね。
新入社員に起こるうつ状態は、病気なのか、甘えなのか?
あなたの、今のつらい心の状態は、れっきとした病気なのでしょうか?
それとも、うつ病を心配しすぎているだけの、単なる甘えなのでしょうか?
「一体どっちなのか、ハッキリしたい!」
というのが、あなたの本音ではないでしょうか?
あなたがうつ病かどうかを簡単に調べるためには、まず最初に、うつ病の診断を実際に行ってみることが必要です。
まずは、今のあなたの状態を、うつ病の診断に当てはめてみましょう。
当てはまる項目が多いほど、あなたは今現在、うつの傾向が強く現れていると言えます。
「多く当てはまっていたらどうしよう…」
と、過度に心配をする必要はありませんよ。
まずは、今のあなたの状態を、客観的に診断してみることが重要です。
下に、全10項目の、1分で簡単に診断できる項目を作成しました。
まずは気軽な気持ちで、リラックスして挑戦してみてくださいね。
- 仕事に熱心に打ち込むほうである。
- 責任感が強く、問題があると自分のせいだと考える。
- 問題が起きても、自分一人で何とかしなければと思う。
- 真面目な性格である、またはよく真面目だと言われる。
- いつも礼儀正しく、しっかりしていなければと思う。
- 周りへの配慮を常に心掛け、周りから優しい性格だと言われる。
- 以前より、食欲が無くなっていることを自覚している。
- 以前より、眠れなかったり寝付きが悪いことを自覚している。
- うつ状態になると、常に疲労を感じる。
- 自分がうつ状態であることを隠そうとする。
※これら症状が2週間以上続いている場合、うつ病の可能性がある。
あなたは、いくつの項目が当てはまりましたか?
医師から軽度のうつ病と診断された私は、現在、5つの項目が該当しています。
上記の10項目は、うつ病に特徴的な症状です。
この項目に当てはまっているほど、あなたはうつの傾向が強いと言えます。
こちらは、あくまでも簡単な診断項目ですので、
「多く当てはまったから、私はうつ病なんだ…」
と、心配をし過ぎないようにしてくださいね。
また、上記に該当しなかった人も、通常のうつ病とは異なる、『新型うつ病』の特徴には、該当するかもしれません。
新型うつ病とは、別名を『非定型うつ病』とも呼ぶ、通常のうつ病とはまったく異なる症状を持つ、近年注目されているうつ病です。
新入社員のうつ状態は、この新型うつ病に近いとされています。
そして、この新型うつ病こそ、あなたが、
- うつ病なのか?
- 甘えなのか?
を、非常にわかりにくくしている原因とも言えます。
この、うつ病なのか甘えなのかをわかりにくくしている『新型うつ病』について、これから詳しく説明をしていきますね。
新入社員に多い、一見甘えにも見える『新型うつ病』とは?
新型うつ病とは、通常のうつ病とは症状やタイプが異なる、新しい種類のうつ病のこと。
特に、あなたのような新入社員に多く見られるのは、この新型うつ病とされています。
新型うつ病は、れっきとした『うつ病』なのですが、その症状が『甘え』にも似ているため、うつ病か甘えかの判断を、非常に難しくしています。
下に、新型うつ病の症状をまとめてみました。
先ほどのうつ病診断のように、こちらも、あなたの現在の状態にいくつ当てはまるか、まずは気軽な気持ちで挑戦してみてくださいね。
- うつであることを、周りの人に隠さず公言する。
- うつになった原因を、仕事や人間関係など、周りのせいにしがちである。
- 責任から、つい逃れようとしてしまう。
- 以前より、食事の量が増えた。
- 以前より、眠りすぎなくらいよく眠るようになった。
- 仕事など自分の嫌なことをする時には症状が現れ、自分の好きなことをしている時には症状が現れない。
- 気分の波が大きく、浮き沈みが激しい。
こちらが、新型うつ病の代表的な症状です。
あなたは、これらのうち、いくつの項目が当てはまりましたか?
当てはまる項目数が多いほど、あなたの今の状態は、新型うつ病にかかりやすい状態であると考えられます。
私の場合、この7つの項目のうち、現在、4つの項目が当てはまります。
私のように、
「うつ病と新型うつ病の、どちらとも当てはまる。」
という場合も、もしかしたらあるかもしれません。
それくらい、うつ病や新型うつ病の診断はあいまいで、甘えとの区別も付きづらいものということなんですね。
新型うつ病が、甘えと勘違いされやすいポイントがある?
新型うつ病が甘えと勘違いされやすいのは、
- うつであることを、周りの人に隠さず公言する。
- 仕事など自分の嫌なことをする時には症状が現れ、自分の好きなことをしている時には症状が現れない。
この2つの症状が関係しています。
新型うつ病は、れっきとした病気です。
本人は、周りの人の見えないところで、とってもつらい思いをしています。
しかし、この2つの症状が現れてしまうことで、
「うつ病って言ってるわりには、かなり元気じゃん。」
と、周りから、うつ病であることを疑われてしまうんですね。
医師の診断がもらえる確かな病気なのに、その病気の存在自体を疑われてしまう。
これは、本当につらいことですよね。
医師からうつ病と診断された私でも、たまに自分が本当にうつ病なのか、わからなくなることがあります。
気分の良い時や好きなことができている時は、普通の人以上に元気が出たりしますからね。
しかし、新型うつ病は、甘えに似ているとはいえ、れっきとした病気です。
このことを、しっかりと覚えておいてくださいね。
一方、新型うつ病を自称する、『なんちゃってうつ病』の存在も。
「私、うつ病なんですよね。」
と、周りに公言することは、確かに、新型うつ病の症状のひとつです。
しかし、このことを利用し、病気を理由に嫌なことを避けようとする、『なんちゃってうつ病』の人が存在する可能性も、十分に考えられます。
- 症状を自慢げに話す
- なんちゃってうつ病を利用し、嫌なことから逃げようとする
あなたは、このようなことをしてしまってはいませんか?
自分はうつ病だと公言することで、嫌なことを避けようとする。
このような行動は、少し言葉が厳しいかもしれませんが、『甘え』の可能性があります。
このように、『新型うつ病』と『甘え』は、本当に区別が付きにくいものなんですね。
素人が、うつ病か甘えかを見分けることはかなり難しく、また、どちらかに断定することは、絶対にできません。
あなたの今の状態が、
- うつ病なのか?
- 甘えなのか?
を、確実に断定することは、精神科や心療内科など、心の病気を専門に扱う医師にしかできないことです。
「今の私の状態が、病気なのか甘えなのかをハッキリさせたい!」
という場合は、精神科・心療内科を訪ね、医師に正確な診断をしてもらう必要があります。
次の章では、精神科や心療内科といった、心を扱う病院に関するお話を、詳しくしていきますね。
精神科・心療内科は、受診したほうが良いですか?
もしあなたが、
- 自分の状態が、うつ病なのか甘えなのかわからない
- 今の状態がどちらなのか、ハッキリさせたい
- 今の落ち込んだ心の状態を、なんとか改善したい
という場合、まずは、精神科や心療内科など、心の病気を専門に扱う病院を受診してみてくださいね。
仮にあなたが、自分の状態を、
「甘えかもしれない…」
と考えていても、心配する必要はありませんよ。
まずは一度、専門の病院を受診するのが、今の症状を改善する最適な方法です。
私も、自分のつらい症状が、うつ病か甘えかわからず、そのことで余計に苦しんでいた時がありました。
ある時、
「このまま放っておいても、何も解決しない。」
と思い立ち、思い切って、地元の心療内科を受診することにしました。
自分がうつ病であれば、何かしらの対策を教えてくれると思ったんですね。
また、甘えであれば、それはそれで納得し、受け入れる覚悟をしていました。
地元の心療内科をいくつか検索し、入りやすい雰囲気だと感じたところを受診しました。
初回の問診は長く、医師と30分ほど、現在の状態についてやり取りをしました。
その結果、軽度のうつ病と診断され、『サインバルタ』、『エビリファイ』という薬を処方してもらい、現在も服用を続けています。
薬も、副作用の弱いものを選んでいただき、現在では、薬を飲む以前より、かなり楽に生活を送ることができています。
以前の私のように、あなたが、
- うつ病か甘えか悩んでいる
- 今の状態を何とかして欲しい
という状態であれば、まずは最寄りの精神科・心療内科を受診してみてください。
診断結果がどのようなものであっても、
「医師に確実な診断をしてもらった。」
という安心感を得ることができます。
そして、病院を受診することで、今まであなたが散々悩んできた、うつ病か甘えかの問題は、ここで一気に解決してしまいますよ。
特に新入社員の頃は、周りに頼れる人もなかなか見つからず、一人で孤独を抱えてしまいがち。
そんな時は、確かな診断をしてくれる医師を頼り、あなたの心の悩みを、少しでも良い方向へ向かわせてみてくださいね。
新入社員であっても、休職・退職はするべきなのか?
「ようやく新入社員として就職できたのに、心がつらくて我慢できない…」
「このまま退職してしまったほうが良いんじゃないか…」
あなたは、『休職』、『退職』という言葉が、頭をよぎったことはありませんか?
仕事を始めてから心が辛くなった。
今のつらさは、全て仕事が原因だ。
だから、いっそ退職をしてしまおう。
これは、多くの新入社員が、一度は経験するであろう心の悩みです。
もちろん、私も、何度も休職・退職のことを考えていました。
私は、うつ病を抱えたまま、退職をしてしまいました。
その結果、今でも、
「退職をしなかったら、今頃どうなっていたのかなぁ。」
ということを、つい考えてしまいます。
心に余裕ができてきた今だからこそ、退職したことを、少し後悔している自分もいます。
ですから、今、休職や退職を考えているあなたに、これだけはお伝えしておきたいことがあります。
それは、自分の判断での休職・退職は、決して考えてはいけないし、実行してはいけない、ということ。
今のあなたの心の状態は、冷静に休職・退職を考えられる状態ではありません。
そのような心の状態で、休職や退職をしてしまったら、この先、必ず後悔する時がやって来ます。
もちろん、医師に休職・退職を勧められた場合は、この限りではありません。
しかし、自分の判断での休職・退職は、絶対にしないでください。
休職・退職をする前に、先ほどお話したように、まずは専門病院のお世話になってみてください。
もしくは、まずは自力で、今の心の状態に対する対策を行ってみてください。
新入社員は、GW(ゴールデンウィーク)で今までの緊張がゆるむこの時期に、『五月病』を発症しやすいとされています。
五月病は、うつ病と症状が似ており、うつ病発症のきっかけになることもあります。
ちなみに五月病は、病気ではなく、新入社員に起こりやすい、一時的な心の不調であるとされています。
まずはとにかく、あなたが後悔しない選択をすることが、何よりも大切です。
私は、退職をして、今でも後悔することがあります。
あなたには、一時の気の迷いで、このような一生ものの後悔をして欲しくありません。
自分の判断での休職・退職は、絶対にしないようにしてくださいね。
今の状態を、なんとか改善しようと努力していけば、いつか必ず、心がスッと楽になる日がやって来ますよ。
『新入社員のうつ病は甘えなのか?難しい心の問題を徹底解説』まとめ
- 新入社員における心の不調が、うつ病なのか甘えなのかを判断することは、非常に難しい。
- まずは、『うつ病』、『新型うつ病』それぞれの特徴を、今の自分の状態に当てはめてみる。
- 新型うつ病が甘えと勘違いされやすい2つのポイント:『うつであることを、周りの人に隠さず公言する』、『仕事など自分の嫌なことをする時には症状が現れ、自分の好きなことをしている時には症状が現れない』
- 新型うつ病を利用した、『なんちゃってうつ病』の人も、中にはいる。
- 今のあなたの心の状態が、うつ病なのか甘えなのかをはっきり診断して欲しい場合は、まず精神科・心療内科を受診する。
- 自分の判断での休職や退職は、絶対にしてはいけない。
新入社員における心の不調が、
- うつ病なのか?
- それとも甘えなのか?
という難しい問題について、私の経験や考察をもとに、徹底的に解説をしてきました。
また、
「今の状態をなんとかしたい!」
というあなたのために、今すべき対策などについても、詳細にお話をしてきました。
あなたの今の心の状態が、甘えなのか、それともれっきとした病気なのかが明らかになるだけでも、心がかなり楽になりますよ。
うつ病か甘えなのかが明らかになることで、今の心の不調に対する対策が立てられ、心の不調をより早く改善することもできるようになります。
そのために最も有効な方法は、精神科や心療内科を受診すること。
専門の医師であれば、今のあなたの状態を、客観的に、確実に診断してくれます。
病院で医師に責められたり、誹謗中傷を言われることは決してありませんから、どうか安心してください。
ぜひ、この記事をきっかけに、診断を恐れることなく、病院を受診する最初の一步を踏み出してみてくださいね。
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